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ブラジル在住者の失踪宣告を申し立てた事例

ブラジル在住者の渉外相続の手続きをサポートしている行政書士・ポルトガル語翻訳者の青柳りつ子です。

今年はインフルエンザA型が大流行していますね。年末に我が家でもその流行に乗った人が一名おり、戦々恐々としました。

さて今回は、当事務所で扱ったブラジル在住者が絡む相続手続きの中で、日本の裁判所で失踪宣告を申立てた事例をご紹介します。

個人情報の特定がされない範囲で、また、アオヤギ事務所が行うサポート業務の立場から説明しますので、具体的な失踪宣告の申立てについては、家庭裁判所や弁護士、司法書士へのご相談をお勧めします。

このケースは日本側のご親族からアオヤギ事務所に相談があり、ブラジル側の親族を捜索するところから始まりました。

各所に捜索の協力願を行ってから間もなく、ブラジルの県人会の会長さんにご協力をいただき、無事に相続人の方々が見つかり、連絡が取れるようになりました。

ところが、相続人になるご兄弟の一人Aさんが、幼少のころに亡くなっていたことが分かりました。

このAさんは、戸籍に出生届は記載されているものの、死亡届が出されていませんでした。

この相続人の確定段階で、この死亡届をどうするかについて検討する必要姓が出てきました。

まずは、存命中のご兄弟らから当時の詳細の聞き取りを行いました。

ブラジルのアマゾン奥地の日本人植民地に移住した兄弟の両親は、59年前、Aさんが生まれた10日後に、在ブラジル日本領事館に出生届と国籍の留保の届け出を行いました。

Aさんは1歳のとき高熱を出しましたが、奥地であったため、家族がすぐに病院に連れていくことができず、そこで亡くなりました。

亡くなった後、日本政府から派遣された日本の植民地を周期的に巡回訪問していた医師により、死因は髄膜炎と結論づけられたようです。

今回聞き取りを行った兄弟らは、埋葬に参列しておらず、両親や近隣の大人たちで行われたため、誰が参列したか覚えておらず、聞いた話を記憶しているだけとのことでした。

葬儀はほんの短い儀式のみで、両親は埋葬するところまでは行かなかったようです。
ご兄弟は、「それが日本の習慣なのか分からないけれど」と説明してくれました。

本来なら、日本人がブラジルで亡くなった場合、まずは現地の登記所で死亡登記を行った後、在ブラジル日本領事館に届け出る必要がありますが、今回のケースでは、両親が現地で死亡届を…

新年のご挨拶 & ブラジル案件の傾向

ブラジル在住者の渉外相続の手続きをサポートしている行政書士・ポルトガル語翻訳者の青柳りつ子です。

https://www.officeaoyagi.com/

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今回は、当事務所に寄せられるブラジル在住者が絡む相続案件の最近の傾向について書いていきます。

まず、ブラジルの在住者が相続人になっているという事は、親族の中にブラジルに移民をした方がいたという事です。

そして、移民をしたという事は、その多くのケースで、農業従事者や農業での成功を目指し、土地を求めてブラジルに移民したという経緯があります。

つまり、日本の地方からブラジルに移民したケースが多いのです。

というわけで、当事務所に寄せられるご相談は、地方の親族や専門家の方からが大半です。

最近の傾向としては、過疎化が進む地方のいくつもの土地をまとめて、一つの事業開発計画が進められる中、一部の所有者の相続人にブラジルに移民した方や子孫がいることが判明したケースがいくつかあったことです。

日本の法令に従って相続手続きを進めないことには、事業計画が行き詰ります。
しかも「事業」ですから、目標期限もあり、関係者の方々としては、ブラジルの方々が手続きに協力的か、それとも、裁判までしなければならないのか、大きな分かれ道となります。

ブラジルの相続人と日本の親族が連絡が取れない状態である場合には、戸籍を調べ、日本国籍を持っている方がいる場合には、外務省の在外邦人調査にかけます。

そうすると、例えば在サンパウロ日本領事館に登録されているその方の住所や電話番号が報告として挙がってくる場合があります。

その情報が既に古くても、そのご子息がそこに住んでいることもあり、見つかる確率は半分くらいでしょうか。

見つかった時は、まさにヨシッという気持ちです。

そして、以外にもブラジルに住んでいると思っていたご親族が、日本に住んでいたりもします(笑)

ということで、今年度も引き続き、ブラジル案件に力を入れていきます!


社会福祉士向けに「在留外国人への相談に必要な 知識・制度」をテーマに講義しました

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10月18日、東京社会福祉士会の職員者研修として、在留外国人の基礎知識について研修を行いました。




私自身、社会福祉士でもありますが、行政書士として外国人相談の現場に携わってきた活動が多く、福祉の現場で仕事をしている方々とは少し異なる視点からお話をさせていただきました。

行政書士としてはまずは、外国人相談といえば、在留資格の問題が真っ先に頭に浮かびます。

一方、福祉の現場の方々にとっては、通常の福祉支援とともに、言葉の壁の問題や在留資格に対する対応への窓口となります。受付ケースの蓄積がない現場にとっては、場当たり的な対応も散見される状況です。

研修の中では、入管法やその他根拠となる制度の知識について、講義を行いました。

日本でいう「外国人」とは何が根拠になっているのか?入管法の条文を紹介するところから、正規、非正規滞在の別、行政サービスの範囲、在留資格の種類と活動制限、在留できなくなる恐れがあるケースとその根拠、外国出身者に必要とされる配慮と対応の違い、などについてお話しました。

今回、講義をするうえで難しかったのは、外国人の相談をある程度受けているが、基礎知識の少ない状態で対応している方々の断片的な場面での疑問に答えることでした。

基本的な知識の説明を入れながら、社会福祉士としての立ち位置についてもお話ししました。福祉の相談窓口を通して、他の専門家や専門機関につなげる役割を担っていること、またそれは、他の専門家や専門機関にとってキーパーソンになり得ることなど、日ごろ私自身が感じていたことも勢いでお話ししました ^^;

根拠法令を上げて勉強をすることが初めての方がほとんどで、多くの方が熱心に耳を傾けてくださいました。

根拠を知ることで、相談を受ける中でモヤモヤしていた問題意識が明確になり、今後、外国人が抱える課題や背景を的確にとらえることにお役立ていただければと思います。

ブラジル在住の相続人の手続きをサポートする体制を整えました

亡くなったのが日本人で日本で発生した相続だけど、ブラジルに住む日系ブラジル人が相続人となっている場合の手続きをサポートする業務は、はじめた当初は手探りで必要が生じたときに都度、検討を重ねる方法で進めきました。

現在、受任ケースの実績が蓄積されてきたと同時に、徐々にサポート体制を整えることができ、どんなケースもどうぞ!の気持ちでご依頼をお待ちしております。


出生証明書や死亡証明書、婚姻証明書の取得

ブラジルは第三者でも証明書が取得できます。当事務所ではブラジルの提携先と協力して、必要な書類を登記所(Cartoio カルトリオ)で取得します。身分事項が登記されている登記所が不明な場合は、出生地や両親の名前などから探し出せる場合がありますので、こうしたケースもご相談ください。


ブラジル国内で行方不明となっている相続人の調査
本人や家族の名前からSNSが判明し、連絡が取れることがあります。また、ブラジルで発行されている日系人向けの新聞への掲載、県人会などに問い合わせて判明することもあります。また、現地ブラジルの提携先と協力して、調査をすることも可能です。


遺産分割協議証明書や裁判所類の翻訳
ブラジル国内の公証役場でサイン証明を受ける際は、ほとんどのケースでポルトガル語の書面が要求されます。ですので、日本語で作られた遺産分割協議証明書をポルトガル語に翻訳し、サイン証明を受けた後は、再度日本語に翻訳し、日本の各所で提出することとなります。
アオヤギ事務所では行政書士自身が翻訳を行っています。


ブラジル案件に実績のある司法書士事務所との提携
ブラジルが絡むケースだからと言って、日本で行う手続きは基本的には変わりません。ただし、ブラジルのどのような書類が必要となるのか、書類が不足する場合にはどのような宣誓書を提出するのか、など、あらかじめ法務局などに相談をして手続きを進めていく必要があります。
当事務所では、相続人個人の方のご依頼の場合で、不動産の相続遺産がある場合には、司法書士に依頼いただき、その司法書士とアオヤギ事務所が進めていく方法をお勧めしています。
ご希望の場合には、当事務所と提携している司法書士事務所をご紹介し、共同でサポートいたします。


ブラジルの相続人との連絡、調整
ブラジルにいる日系人の親族は、多くの場合、日本語が通じません。ですので、ポルトガル語でコミュニケーションを取…

2種類あるブラジルのサイン証明

遺産分割協議証明書などの手続きで、印鑑証明が必要となった場合、ブラジルや海外に住んでいる人には日本の自治体に住民票がないので、印鑑登録がありません。

では、どうするか?海外の登記所や公的機関で正式に受けたサイン認証(署名証明、サイン証明)を取得する方法があります。

日本国籍を持つ人であれば日本の出先機関である在外公館でサイン証明を受けることができます。在サンパウロ日本国総領事館とかですね。

日本国籍を持たない、例えばブラジル国籍の人は、現地の公証役場でサイン認証を受けることとなります。この方法は、日本国籍の人でも可能です。

日本の領事館はブラジル国内に7か所しかありません。

多いように思えるかもしれませんが、ブラジルは日本の国土の22.5倍、ありますからね!

公証役場は、一つの行政区に一つはあるので、近くにある場合が多いので、断然、便利かもしれません。

で、ここから本題です。

日本の公証役場でも、私署証書の認証がありますが、日本の場合は面前のみです。

ブラジルの公証役場には2種類のサイン認証があります。

実際、日本の法務局ではどちらのサイン認証も問題なく受け付けられているので、気にする必要はあまりないと思います。

しかし、より厳密な手続きを要求した場合には、公証人の面前で署名をしてもらう方法を取った方が良いかもしれません。

サイン認証(Reconhecimento de Firma)とは、公証登記所で署名者本人の署名であることを、公証人に証明をしてもらうことをいいます。

そのうち、一つの方法は、その署名が登記されている署名と類似性があることを証明する、類似性によるサイン認証 (Reconhecimento de Firma por semelhança) です。

類似性によるサイン認証では、公証登記所で登記されている署名と照合を行った後、書類の署名が登記所に登録されているものと類似していることを証明します。

この方法では、あらかじめ署名した書類を持っていくため、署名した本人がその場にいなくても、第三者が申請することができます。

もう一つの方法は、サインの真実性を証明する 真実性によるサイン認証(Reconhecimento de Firma por verdadeiro)です。

署名者本人が公証登記所に出向いて、公証人の面前で署名することが必須です。さらに、出向…

外国の医師が日本の医師国家試験を受けるまで

外国人が日本で医師として仕事をするルートとして、厚労省では、「外国の医学校を卒業し、又は外国において医師免許を得た者」に対して、審査をして認定基準を満たした者については、医師国家試験を受けることができるとしています。

https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/ishi/

日本の大学で医学を修了することは免除されますが、医師国家試験までは免除されません。

まずは、医師国家試験受験資格認定(日本語診療能力調査あり)、または、医師国家試験予備試験受験資格認定(予備試験と1年の実地修練あり)がされたのち、医師国家試験を受けることとなります。

この道のりを乗り越えることができる外国人医師の方は、なかなか少ないのではないでしょうか。

だからこそ、日本で医師として仕事をすることを目指す方を応援した気持ちです。

アオヤギ事務所では、様々な種類のポルトガル語の書類の翻訳を行っていますが、その中に、ブラジルで医師をしていた方が、この日本の医師となるための審査・認定手続きの際に必要となる書類の翻訳をご依頼いただいたことが何度かあります。

卒業証明書や成績証明書、医師として従事していた専門医としての証明書など、多くの書類を厚生労働省に提出する必要があります。

専門用語や略語が出てきて、都度調べているとなかなか大変な作業です。特に泣かされるのが略語ですね。。。でも、この翻訳を元に、厚労省で審査がされると思うと、正確に訳さなければなりません。

日本に住むブラジル人にとって、このようなブラジル人医師がいることは、心強い存在になると思います。

 厚生労働省HP 医師国家試験受験資格認定について

https://www.mhlw.go.jp/topics/2012/05/tp0525-01.html




ブラジルで使われているメッセージアプリ WhatsApp

インターネットや携帯が普及していない時代に青春時代を送り(ポケベル全盛期)、社会人になってからあれよあれよという間に携帯が進化しました。

その都度、追いつきながら仕事にも取り入れてきた世代の私は、今はあまりにも多いアプリの流行にはついていくことができません(笑)

若い子たちがアプリで動画を撮って加工して楽しんでいる姿を見て、何が楽しいのかさえ理解ができないところまで来ています(末期)。

さて、そんな私でも、仕事で必要とあれば導入して使うようにしています。

ブラジルの方と連絡を取ることが多いのですが、時差が12時間あるため、メールやメッセージ機能を主に使っています。

日本ではメジャーとなっているメッセージアプリ LINEですが、ブラジルではほとんど使われていないようです。

その代わりに、WhatsApp というメッセージアプリが主流です。

このWhatsAppは、携帯番号がIDとなるため、携帯番号が分かる相手がこのアプリを利用していれば、メッセージを送ることができます。

WhatsAppはアメリカの会社なので、英語でそのまま、ワッツアップと読みます。

ところがブラジルでは、これをポルトガル語読みで呼ばれるため、ワズァプ に近い発音となります。

ポルトガル語ネイティブではない私にとって、こうした英語由来の単語をブラジル風に発音すると、通じにくいことがしばしばあります。何というか、こちらとしては、英語の発音も頭にあるもんですから、そちらに引っ張られて、ポルトガル語風にできない、というところでしょうか。

ここは、英語の発音は頭から消して、ポルトガル語だと思い込んで読むしかないのですが。。。

他に私が英語由来の単語で通じにくいと思ったのが、E-mail です。

英語では、イーメールですよね。ブラジル風に読むと イーメェウ に近い発音です。

こうした単語、ブラジルの方が高齢の方であればあるほど、おそらくなじみがないのでしょう、通じにくいです。

こうした場合、まずは、インターネットというシステムはご存知ですか、使いますか?というところから話を始めます。

話がそれましたが、このWhatsApp、ラインと同様の機能を持っていて、便利です。

世界では一番、利用者数の多いメッセージアプリのようで、15億人が使っているというデータもありました。すごいですね。