2018年11月1日木曜日

2種類あるブラジルのサイン証明

 遺産分割協議証明書などの手続きで、印鑑証明が必要となった場合、ブラジルや海外に住んでいる人には日本の自治体に住民票がないので、印鑑登録がありません。

では、どうするか?海外の登記所や公的機関で正式に受けたサイン認証(署名証明、サイン証明)を取得する方法があります。

日本国籍を持つ人であれば日本の出先機関である在外公館でサイン証明を受けることができます。在サンパウロ日本国総領事館とかですね。

日本国籍を持たない、例えばブラジル国籍の人は、現地の公証役場でサイン認証を受けることとなります。この方法は、日本国籍の人でも可能です。

日本の領事館はブラジル国内に7か所しかありません。

多いように思えるかもしれませんが、ブラジルは日本の国土の22.5倍、ありますからね!

公証役場は、一つの行政区に一つはあるので、近くにある場合が多いので、断然、便利かもしれません。

で、ここから本題です。

日本の公証役場でも、私署証書の認証がありますが、日本の場合は面前のみです。

ブラジルの公証役場には2種類のサイン認証があります。

実際、日本の法務局ではどちらのサイン認証も問題なく受け付けられているので、気にする必要はあまりないと思います。

しかし、より厳密な手続きを要求した場合には、公証人の面前で署名をしてもらう方法を取った方が良いかもしれません。

サイン認証(Reconhecimento de Firma)とは、公証登記所で署名者本人の署名であることを、公証人に証明をしてもらうことをいいます。

そのうち、一つの方法は、その署名が登記されている署名と類似性があることを証明する、類似性によるサイン認証 (Reconhecimento de Firma por semelhança) です。

類似性によるサイン認証では、公証登記所で登記されている署名と照合を行った後、書類の署名が登記所に登録されているものと類似していることを証明します。

この方法では、あらかじめ署名した書類を持っていくため、署名した本人がその場にいなくても、第三者が申請することができます。

もう一つの方法は、サインの真実性を証明する 真実性によるサイン認証(Reconhecimento de Firma por verdadeiro)です。

署名者本人が公証登記所に出向いて、公証人の面前で署名することが必須です。さらに、出向いた証明とするために、出頭台帳の記録にも署名をします。

これは、第三者でもサイン認証が取得できる類似性によるサイン署名よりも、厳密な方法と言えます。

日本の法務局と裁判所では、私が扱うケースの経験上、面前によるサイン証明しか認めない、と言われたことはありません。ブラジルに2種類のサイン証明があることに考えが及ばないからかもしれませんが。

なので、この2種類のサインサイン証明の取得の方法は、日本の提出機関対して気にするというより、日本側の利害関係者が、より厳密な手続きを経たい場合に、真実性によるサイン証明を求めると、安心する、ということで、知っておいてもよいと思います。




 

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